- クラウドソーシングをこれから始める人
- クラウドソーシングを始めたけどなかなか受注ができない人
- 受注に繋がるポイント
- 読まれるプロフィール
- 依頼したくなる提案文
こんにちは、竹山(@tkymbiz)です。
今回はクラウドソーシングで受注率を上げるためのプロフィールと提案文のコツについて解説します。
本記事の内容
- 初心者の時にやっていた3つの落とし穴
- 受注を上げる3つの要素
– プロフィールの作り方
– 案件の選び方
– 提案文の作り方
本記事の筆者の実績は下記です。
記事の信頼性:
- 3大クラウドソーシング「クラウドワークス」「ココナラ」「ランサーズ」で副業実績あり
- クラウドワークスで満足度・実績上位の「PRO Crowd Worker」に認定
- 評価は全て★5を獲得
- クラウドソーシング未経験の大学1年生に添削を1回して翌日に受注
別の記事でもクラウドソーシングが副業や独立準備におすすめだとお伝えしました。
ただ、その一方で「クラウドソーシングは稼げない」という言葉を見たことはないでしょうか?
僕自身も副業を始める前にクラウドソーシングが稼げないという言葉を見ていて、半信半疑で始めてみたら…確かに提案は通らなくて案件も何を選べばいいか分かりませんでした。
やっぱりクラウドソーシングは難しいのか..と思いましたが、大きな間違いでした(笑)
単純にプロフィールや提案文が依頼したくなるような人になっていなかっただけだったんですよね。
プロフィールや応募する内容、提案文を見直して進めた結果、クラウドワークスでは評価や実績が上位の人のみがもらえる「PRO Crowd Worker」の認定をいただきました。
めちゃくちゃ技術があったわけではなく、意識したことで受注も変わり出しました。
なので今回はエンジニア未経験から始めた方や、反対にエンジニアの方にも参考になると思います。
実際に応募も募集もして分かりましたが、技術が高い人でもコミュニケーションや提案文で落ちている人もたくさんいます。
このプロフィールや提案文の作り方は副業だけでなく、転職の面談時などにも生きるはずです。
それでは解説していきます。
初心者の時にやっていた3つの落とし穴
初めに、僕がクラウドソーシングを始めた時にやっていた3つの落とし穴についてご紹介します。
公開するのが恥ずかしい気持ちもありますが(笑)、ぜひこれを読んでいる皆さんはここでハマらず次のステージからぜひ進んでください。
①何の人か曖昧
クラウドソーシング初心者の時にやっていた1つ目は何の人なのか曖昧に記載していたことです。
最初はWEB制作で受注を取っていこうと思っていたのですが、元々情報系の専攻だったこともあり、パソコン周りの設定や簡単な自動化ツールの開発なども記載していました。
できることを多く載せることは一見いいようにも見えますが、依頼する人にとってボヤけてしまうこともあるんです。
確かに「自信が無さそうな人」と「いろんなことができる人」だったら、安心できそうないろんなことができる人に頼みたいですよね。
でも、例えば「いろんなことができる中の1つにWEB制作もできる人」と「WEB制作を専門にやってる人」だったらどちらに相談したいでしょうか。
最初の頃は1つに絞ることをせずに書いた結果、なかなかWEBサイト制作の案件を受注できませんでした。
②自分の都合を主張
クラウドソーシング初心者の時にやっていた2つ目はプロフィール文や提案文に自分の都合を主張していたことです。
例えば、プロフィール文にこんなことを書いていました。
- 本業の傍ら副業でWEB制作をしています
- 9:00-18:00は本業のため連絡が取りにくいですが、できる時間帯は返信可能です
- 趣味は〜〜〜です!
「副業の立場だから嘘は伝えず正直に伝えたほうがいいよな..」と思い、上の内容を書いていました。
また、趣味については共感ポイントを作れるのではないかと思い書いてました。
提案を繰り返して自分自身も依頼することも出てきて分かったことですが、同じもの・同じ価格で提供できる人がいたら「あえて副業の人に頼むことはない」ということです。
依頼者側からしたら、相談内容を「スムーズに着実に解決してくれる人」に依頼したいと思うのが普通ですよね。
また、趣味で共感を作るのはプラスαの要素で、「趣味に共感したから依頼した」というのはほとんど無いと思います。僕は一回もありませんでした(笑)
「相談したい内容を解決できる人」に依頼するのが大前提なので、それができることが伝われば趣味の共感を無理にやらなくてもよかったです。
③受注前の段階で進む前提の提案
クラウドソーシング初心者の時にやっていた3つ目は受注前の段階で既に進めるような提案をしていたことです。
これも効果があるとと思ってやっていたことでした。
「受ける前から仕事に前向きな姿勢、積極的でいいよね!」
こんな思いで提案していました(笑)
例えばこんな一文です。
[提案文で]
詳細を伺わないと仕様が決めにくいため、打ち合わせにて詳細を伺わせてください。
一見良さそうに見えるかもしれませんが、相談者にとっては依頼をする人を決める段階です。
伝えたいことは確かに事実かもしれませんが、依頼者にとっては先に話が進んでしまってるように感じてしまうこともあるので伝え方は特に意識する必要がありました。
こんな感じでいろんな改善点があった状態でしたが、PRO Crowd Workerに選んでいただけたり、90人近くの中から依頼いただけるようにもなりました。
受注を上げる3つの要素
ここからは初心者のプロフィール文や提案文だったところから改善して、受注が変わったポイントについて解説していきます。
正直これを意識できるようになれば、競合のように多く見える応募者のほとんどの方と差がつきます。
僕自身も何度か依頼者になって分かったことですが、意図したコミュニケーションと心地よいコミュニケーションができる方は平均して応募者全体の2割くらいでした。
ぜひポイントを抑えて受注率を上げていきましょう。
ここからは国内最大級のクラウドソーシングのクラウドワーカーの募集画面や提案文で解説してきます。
今実際にどんな案件があるか確かめながら進めたい方は、こちらから登録して実際の案件と比べながらご覧ください。
プロフィールの作り方
受注率を上げる要素の1つ目はプロフィールの作り方です。
プロフィールの作り方のポイントは全部で6つです。
- 最初の5行で伝える
- アイコンと名前で伝える
- 専門性を出す
- 見やすい構成で (括弧や箇条書きを使う)
- 数字や肩書きで実績を示す
- 趣味や経歴も目的を持って
最初の5行で伝える
受注を上げるプロフィールのポイント1つ目は、最初の5行で自分が何を提供できる人か伝えるです。
募集のある案件によっては100人以上から応募があります。
相談者は自分の事業をしている中で相談をしていることが多く、限られた時間の中で提案文を見ています。
そのため相談者が気になってプロフィールページに移動した時には、できるだけ端的に自分が何を提供できる人か伝わることがポイントです。
例えば僕は↓のようにプロフィールを作っています。
最初に最低限のお礼と自己紹介をした後に、自分が提供できる内容を書いていきます。
上から順に読んでも4行目に【ご対応可能な業務】と記載があるので、ここまでで最低限伝えたいことがまとまっている状態になります。
反対に、読み飛ばされてしまうよくある文章としては、この最初の段階で自分の経歴や自己紹介を多めに書いてしまうことです。
検討段階の相談者さんは、その人自身への興味よりも相談したいことを解決できるかに興味があることを注意しましょう。
アイコンと名前で伝える
受注を上げるプロフィールのポイントの2つ目は、アイコンと名前で伝えるです。
1つ目のポイントにも書いたように、相談者は案件によっては100人以上の応募から選ぶことになります。
その時にプロフィールページを見るかどうかの判断は、実績と提案文のタイトルとアイコンと名前で決まります。
実績については対応件数や評価なので、初めての段階では何もついていない状態になります。
そのため、それ以外の部分で他の方の実績に並ぶくらい信頼を示すことがポイントになります。
まず、アイコンはできるだけ自分の顔が分かる写真を使うことをオススメします。
相談者目線で見ると、顔を出していることは信頼性に繋がります。
特に最初の実績が浅い段階では、アイコンがスマホで適当に撮った写真だったりそもそも設定がされていないと、そもそもプロフィールページにも飛んでもらえなくなります。
もし家族の関係や副業でバレたくないなどであれば、自分を表すイラストで対応するのがオススメです。
また、名前についても、自分の名前や事業名を使うことがオススメです。
プライバシーの関係などで本名が難しい場合は、仮名を使って事情をプロフィールに記載しておくと、マイナスな印象にならずに伝えられそうです。
間違ってもアルファベットの適当な羅列などにしないように注意しましょう。
アイコンと名前はプライベートな部分も関わりますが、あくまで相談者が見て信頼できそうかを基準にすると受注UPに繋がります。
専門性を出す
受注を上げるプロフィールのポイントの3つ目は専門性を出すことです。
初心者の落とし穴にも書きましたが、対応範囲は1つに絞って専門性を出すことがオススメです。
会社として運用するなど規模がある程度分かるアカウントであれば複数事業を書いてもそこまで影響はありませんが、特に最初の動き始めの時は個人で対応していることが伝わりやすいため、専門性を出した方が信頼にも繋がります。
権威性も多少ついたし、あえて複数提示するとどうなるか試したんですが、今のところ専門性に特化した方が反応が良さそうです。
アイコンも会社の組織感よりも個人性を出しているので、個人性の高いアカウントであることも理由かもしれません。
なので最初のうちは特に絞ってプロフィールにすることがオススメです。
見やすい構成で (括弧や箇条書きを使う)
受注を上げるプロフィールのポイントの4つ目は、括弧や箇条書きを使って見やすい構成で作ることです。
これは提案文でも言えることですが、依頼前にやり取りする時の文章の読みやすさは、受注後のコミュニケーションを想像させます。
【 】や改行、箇条書きが統一されて書かれていると相談者が読みやすいだけでなく、丁寧さも伝わります。
短時間でも情報を読み取りやすい構成が相談者にも喜ばれます。
数字や肩書きで実績を示す
受注を上げるプロフィールのポイントの5つ目は、数字や肩書きで実績を示すです。
最初の段階ではクラウドソーシング上や副業での実績は無いと思うので、過去の経歴で数字や肩書きを使うことがオススメです。
例えば、
- ◯◯件のサイト制作
- ◯◯人規模のチームのプロジェクトマネージャーを◯年間担当
- ◯◯◯万円規模のサイトを運用
- フォロワー◯◯人のSNSアカウントを運営
などです。
極端に言うと実績が圧倒的にあれば、この記事に書いてあることをそこまで強く徹底しなくても受注できます。
ただ最初のうちは実績を積むところ段階なので、今までやってきたことを洗い出して信頼に繋がる実績をまとめましょう。
趣味や経歴も意図をもって
受注を上げるプロフィールのポイントの最後は、趣味や経歴を目的をもって記載するです。
ここまで徹底しなくても…と僕は最初思いましたが、細かなところまで意識することで、そこから伝わることもあると実感しました。
例えば、僕の経歴欄は次のように書いています。
【経歴】
大学院で情報学を専攻、大手電機メーカーとソフトウェア会社で新商品の企画からエンジニアとして開発、プロジェクトマネジメントを経験させていただきました。
また、マルタ共和国、南米での滞在経験があり、フットワークと適応力には自他共に定評があります。
少し特殊な経験をしているかもしれませんが、特殊であることはそこまで重要ではありません。
あくまで信頼性や責任を持ってやり切る姿勢が感じられること、プラスαで「これも相談できるかも」と思ってもらう内容があればラッキーという感じです。
意図としては
- 情報学の専攻、エンジニアの開発経験
→プログラミングの実績がある - 新商品の企画経験
→マーケティング視点も経験している - 海外での滞在経験
→積極的で柔軟に対応する姿勢
ということが伝わればいいなと想定しています。
実際に全て思うように伝わっているわけではないと思いますが、その事実から何を伝えたいかを意識するだけで伝え方が変わるので意図をもって経歴を書くことをオススメします。
以上が受注を上げるプロフィールの作り方です。
案件の選び方
受注率を上げる要素の2つ目は案件の選び方です。
クラウドソーシングでは1つのプラットフォームだけでもかなりの量の募集があり、WEB制作だけ見ても数百件はあります。
どんな募集を見ていくか、今回は最大のクラウドソーシングのサービスのCrowdWorks(クラウドワークス)で見ていきましょう。
カンタン作業の案件で一連の流れに慣れる
最初のクラウドソーシングでは、本命のジャンルに最初から応募するのも1つですが、カンタン作業の案件を2,3件こなしてみるのがオススメです。
アンケートやレビューなどの募集も常にあるので、比較的時間をかけずに終えられる案件が良いですね。
最初から本命のジャンルだと応募文から内容もしっかり見ていく必要がありますが、カンタン作業だとすぐに受注できて、比較的短い期間で納品も完了するのでクラウドソーシングでの一連の仕事を経験することができます。
クラウドワークスだと、例えばこんな募集があります。
男性限定やパパママ限定など特定の方に絞った募集から、広い範囲でとにかく数を募集している案件もあります。
報酬自体はかなり安いですがここでは報酬重視より経験重視で、クラウドソーシングでの仕事の流れに慣れることがポイントです。
時間がかかりすぎる内容はあまりオススメしませんが、30分以内に収まりそうな案件は2,3件経験してみると応募や納品にも慣れてきます。
注目ポイント①募集開始時期と募集期間
カンタンな作業で案件に慣れたら、本命ジャンルへの応募です。
ここでは3つポイントをお伝えします。
1つ目は募集開始時期と募集期間です。
次の募集内容を見てみましょう。
募集開始時期に関して見るポイントは「掲載日」「残りの日数」「契約数」です。
3つ囲った案件をそれぞれ次のように考えることができます。
- 募集開始5日後、残り2週間
→ 残り日数は長いけど募集から5日経っているので候補がある程度決まっている可能性がある(実際に既に契約済み) - 募集開始1日後、残り2週間弱
→募集が始まって1日しか経っておらず、期限も比較的長いので早い段階でアピールすることができる - 募集開始2日後、残り4日
→募集が始まって2日と短期間で残り日数も短いことから、良い人がいれば早く採用したい可能性がある※撮影日:2022年8月3日
こんな感じで、募集開始時期と募集期限を見てもいろんなパターンがあります。
特に早く進むパターンは2つ目と3つ目です。
募集開始直後だと、候補が決まってない可能性が高く提案もしっかり見られる可能性が高いです。
さらに、募集期間が短い場合は条件に合う人がいたら早く進めたい場合が多いです。
反対に、募集開始から日数が経っていると、既に候補が決まっていてそれ以降の提案も「良さそうな提案があれば見ておこうかな」くらいの気持ちで見るようになっているかもしれません。
募集開始から早く、期限が短い方が受注の可能性が高くなります。
ただし、期限が短い場合は急ぎの案件で納期も通常より短く設定されていることもあるので納期はチェックしておきましょう。
注目ポイント②依頼者の信頼性
2つ目は依頼者の信頼性です。
プロフィールの作り方にも書いたように、受注者と同じように発注者の信頼性をチェックしておくことがおすすめです。
パッと見ると金額や内容が良さそうに見えても、依頼者の募集実績がゼロだったり、適当な文字列になっている案件は避けた方が良いかもしれません。
僕は幸いなことに経験したことが無いですが、依頼して納品したのにそのままアカウントを消していなくなったなんて人がいたようです。
そういう人は自然と取り締まられていきますが、注意しておいて損は無いでしょう。
信頼のポイントとしては
- 評価
- 募集実績
- プロジェクト完了率
- アイコン名(いかにもランダムな英語など)
あたりを見ると良いでしょう。
この方は顔出し無しでアイコン名も個人名や会社名ではありませんでしたが、ここまでの募集実績があるのでほぼ大丈夫でしょう。
依頼者側は会社の社長さんだったりこっそり発注したい人もいるので、受注者のようにアイコンや名前が必ずしも信頼性を表しているとは限りません。
その時は↑の実績を見て判断するのがおすすめです。
注目ポイント③固定報酬制
3つ目は報酬形態です。
プラットフォームによっては言い方が少し違うかもしれませんが、コンペよりもプロジェクト(固定報酬制)を探すのがオススメです。
コンペとは、正式に依頼が決まる前にいくつかサンプルを提出して、その後に受注が決まる方式です。
通常の仕事では先に徹底して提供することが今後に繋がることもあるので絶対避けるべきとは言い切れませんが、クラウドソーシングを初心者でやる時には、あえてコンペを選ばなくても案件は取れます。
受注が決まってから着手して、納品で案件が完了するプロジェクト(固定報酬制)が区切りも分かりやすくオススメです。
募集要件の全部を受け止めすぎず
案件の選び方の最後は、選ぶ基準についてです。
募集内容を見てみると、その時の自分のレベル以上の要求が書いてある場合が多いように感じます。
制作会社などが会社の下請けを探す時には正確な仕様を記載している場合もありますが、「(理想は)〜〜〜〜」という意味だったり、事業者や店舗経営者の募集では、テンプレート募集文の通りに ひとまず入れている というケースも意外とあります。
目安として受注が決まるのは応募した件数の10%を切るくらいです。
絶対無理とはいかない迷うくらいの時は、迷っている時間の間に提案することをオススメします。
それで本当に受けられそうになった時に、スキル的に無理だったらその段階で断れば問題ないですし、認識違い自体は起こり得ることなので積極的に応募することが結果的に受注に繋がります。
以上が案件の選び方です。
提案文の作り方
受注を上げる3つの要素の最後は、提案文の作り方です。
次の4つの観点で解説していきます。
- 依頼者に合わせた言葉選び
- 依頼者が気にしていることを仮説して文章を作る
- 1つ1つに答える
- 解説することより任せられる文章を
依頼者に合わせた言葉選び
提案文の作り方の1つ目は依頼者に合わせた言葉選びです。
依頼者は大きく分けて、①制作会社・マーケティング会社か②事業者に分かれます。
プロフィールにいくと制作会社・マーケティング会社か事業運営者かを書いていることも多いため、依頼者のプロフィールは応募の前にチェックすることがオススメです。
それぞれの依頼者によって求める内容の傾向も変わってくるため実際の募集文を見ながらイメージしていきましょう。
依頼者が制作会社・マーケティング会社の場合
会社が募集する場合の文章は次のような文章です。
この募集文では「不動産販売の広告を扱っております」「クライアントのページを作成したい」とハッキリと書いているので、少なくとも広告を扱っている会社と予想できます。
ということは、マーケティング知識は専門分野で広告に使うLP(ランディングページ)についても一定の知識がある依頼者ということになります。
この場合はWEB業界の専門用語を使っても話が通じる場合が多いです。
例えば先ほど書いた『LP』とかですね。
専門会社なら、多少の定義の違いはあったとしても『LP=1ページで構成されて予約・購入ボタンで行動を促すページ』ということが分かっているため、そういった用語の説明をする必要がありません。
逆に、詳しく解説しすぎると「そこはもう知ってるんだけど..」「ちょっと言ってること微妙に違うかも」といった小さなストレスを与える可能性もあります。
制作会社・マーケティング会社の場合は端的に聞かれていることを答えていくことがオススメです。
依頼者が事業者の場合
次に依頼者が事業者の場合の募集文です。
この募集をした方は、プロフィールを見ると恐らく事業者と思われる内容でしたがこの募集文からも推測ができます。
※どのように判断したかは次の項目で説明しました。
依頼者が事業者の場合は、専門知識を知らないことが多いです。
そのため、募集社が事業者の場合は、専門用語を使うときは、その用語の意味やイメージの理解も伝えると依頼者も納得ができるのとその解説が信頼の要素になります。
このように依頼者がどんな立場かによって言葉選びを意識することが、提案文を作るポイントの1つです。
気にしていることの仮説を立てて文章を作る
提案文の作り方の2つ目は依頼者が気にしていることの仮説を立てて文章を作るです。
先ほどの募集文で見ていきましょう。
この募集文の判断ポイントは【依頼内容】と【重視する点・開発経験】です。
まず、依頼内容に『HPの修正とSEO対策(設定+コンサル)』とあります。
SEO対策は専門用語ですが、先ほども書いたように事業者でもSEO対策という言葉を知っていることは結構あります。
今回は特に『設定+コンサル』がポイントです。
コンサルを受けたいということは、最終的には依頼するよりも自分で対策ができるようになりたいということが予想できます。
また、【重視する点・開発経験】では経験や実績のある方を指定されています。
その他の要素も踏まえて、この依頼者が気にしていることとそれに対する提案文は次のような点を意識すると良さそうです。
- SEO対策のコンサルをする信頼性を示すこと
→ SEO対策の実績を示すor SEO対策で実施する内容の一部を共有する - Webサイト修正や更新に関する信頼性を示すこと
→ Webサイト修正や更新の実績を伝える - スピード感を持って早く対応ができること
→ 着手開始時期や打ち合わせ可能な日程を先に3日程ほど伝えておく
募集文の型はクラウドソーシング側でテンプレートが用意されているので一見すると似たように見えますが、依頼者ごとに何を気にしている(求めている)かは違ってきます。
このように、募集文から求めていることの仮説を立てて、それに対して提案していくと依頼者も安心できて結果的に返信率や受注率が上がる要素になります。
1つ1つに答える
提案文の作り方の3つ目は募集文の1つ1つに答えるです。
当たり前のように思うかもしれませんが、提案文を書いていくうちに伝えたいことを優先してズレてしまった経験が何度かあるのであえてポイントにいれました。
実際に僕が応募して依頼いただいた案件の募集文と提案文の一部を共有しながら解説します。
募集文
提案文
依頼者の内容に1つ1つに答えた上で、依頼者が気にされていると予想した点について補足した提案文を意識しました。
とは言うものの、「依頼者が一旦書いているから『対応できます』でもいいんじゃないか」とクラウドソーシング初心者の頃に僕は思っていました。
ただ依頼者もいろんな仕事を日々されている中で、何を書いたか細かく覚えているとは限りません。
読み返す手間を省く意味でも、1つ1つ答えていくことは依頼者の手間を省きます。
また、これは依頼者側になった時に感じたことですが、真剣に相談したくて書いた内容に対して、2,3行で提案文が来たら仕事もこういう感じなのかな..と思いやすくなります。
もちろん依頼者との関係が既にある程度できていて、シンプルな文章でも信頼を損ねない関係なら問題ないと思います。
これから関係を築いていく状態で超シンプルに提案することのマイナス要素の方が大きいので、1つ1つ答えていく提案文を心掛けることをオススメします。
解説することより解決する文章を
提案文の作り方の最後は解説することより解決する文章を作るです。
恥ずかしながら、クラウドソーシング初心者の頃に僕がしばらくやってしまっていたことなんですよね(笑)
先に挙げたように依頼者が事業者(エンドクライアント)の場合、サイト制作やそのサイトをどう活用するかのイメージを持てていない状態の方もいらっしゃいます。
その方に対して、最初の頃の僕は
丁寧に解説して分かってもらうことが相手を思いやった提案だ!
と確信して解説していました。。
それから商談や提案を重ねていくうちに、詳しくは知らないけど、知らないままでもいいから全て任せられる人に任せたいという方もいることが分かりました。
先ほど「気にしていることの仮説を立てて文章を作る」で挙げた事業者さんは、勉強して自分でできるようになりたい方でしたが、自分の事業に集中するためにお任せしたい方も同じくらいの数いらっしゃいます。
そういう依頼者さんには、解説して分かってもらうことではなく、どういう手順で依頼者の相談を解決していくかを共有することが大切です。
自分で進めたい人には、「自分で進めたい」という悩みを解決する手段として「解説」をするのがオススメです。
依頼者が持っている悩みを解決する提案文ができれば自然と返信率や受注率は上がっていきます。
以上が受注率を上げる提案文のポイントです。
まとめ
今回は、クラウドソーシング初心者が受注率を上げる3つの要素について解説しました。
- プロフィールの作り方
– 最初の5行で伝える
– アイコンと名前で伝える
– 専門性を出す
– 見やすい構成で (括弧や箇条書きを使う)
– 数字や肩書きで実績を示す
– 趣味や経歴も目的を持って - 案件の選び方
– 募集開始時期と募集期間
– 依頼者の信頼性
– 固定報酬制(プロジェクト)
– 募集要件の全部を受け止めすぎず - 提案文の作り方
– 依頼者に合わせた言葉選び
– 依頼者が気にしていることを仮説して文章を作る
– 1つ1つに答える
– 解説することより任せられる文章を
このポイントを抑えて提案すれば受注率は確実に上がります。
ぜひ参考にしてみてください。
この長い文章を最後までご覧になった方はかなりポイントが掴めていると思います。
とは言うものの、実際の案件で自分だったらどう提案するかをイメージしてアウトプットしていくことで効果が一番発揮される内容です。
今募集されている案件や画面を確認しながら、ポイントを復習しつつ案件受注までぜひ効率的に進めていってください。
また、クラウドソーシングの種類や登録方法については別の記事で解説したので、スムーズに登録を進めたい方は見ながら進めてみてください。
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もしこの内容がおもしろかったら、日々の発信もご覧ください。記事の感想も大歓迎です!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!