外部の大学院受験を決めた人
- 外部大学院受験までの準備
- 独学分野の習得手順
- 外部大学院受験に打ち勝つ心構え
こんにちは、うーしゃん(@wushansite)です。
この記事では外部の大学院を受験することを決めた方に、合格するための学習手順をお伝えします。
記事の信頼性:
- 筆者が関西大学から名古屋大学大学院に進学
- ほぼ0からの独学科目を経験
- 独学科目も含めて私立大学から東北大学大学院に進学した先輩と同じ進め方を実践して合格
外部大学院の受験は学習面と気持ちの面の両方で、内部進学生に比べて正直ハードルは高いです。
同じように外部大学院を受験する立場の人はほとんどいないので、これでやり方合ってるのかな…と思うことがあると思います。
ただ、大学受験よりも集中期間が短くて済むこと、恐らく人生最後の入学試験になること、進学によるリターンも考えるとチャレンジする価値は十分あります。
計画を立てて毎日こなせば合格率は大幅に上がるので、少しでも参考になれば幸いです。
入試までの準備
以下が受験までの大まかな流れです。
- 希望する研究室へ連絡をして訪問日を決める
- 大学院の募集要項を確認する
- 研究室訪問をして、行きたい理由を強める&過去問をもらう
- 計画を立てる
- 計画通りにやる
順に詳しく書いていきます。
希望する研究室へ連絡をして訪問日を決める
研究室訪問をする理由の2割が教授への認識作り、4割がモチベーション作り、4割が過去問入手という感じです。
まずは検討している研究室へメールで連絡しましょう。
受験をする年の春休みに行くのが一般的かと思います。
時期が決まっているわけでは無いので、その前の夏でも構いません。
失礼の無いように、『社会人 メール』などで調べてビジネスメールとして書けば問題無いと思います。
自己紹介と署名は忘れないようにしましょう。
メールでは以下の内容を伝えましょう。
- 研究内容に興味があり受験を検討していること
- 研究室訪問をさせていただきたいこと
- 訪問が可能か、受け入れているか
- 訪問が可能な場合の候補日の提案
- (可能であれば)過去問をいただきたいこと
過去問については、内部学生に繋げてもらえる場合もあるので、その場合は繋げてもらった後に学生に伝えるだけでも良いと思います。
先生の日程を考慮した上で、外部進学の学生と会える日や過去問の情報をもらいやすい日があればその日に合わせましょう。
希望する研究室がある大学院の受験項目を確認する
受験項目は希望する研究室が決まってから見ることをおすすめします。
時期によっては先に研究室訪問が先になるかもしれません。
まず行きたい気持ちだけで探して、後から敵を知る方が冷静に向き合えます。
英語科目の配点比率も出ていることが多いので、英語学習の注力度合いも決めましょう。
研究室訪問をして、行きたい理由を強める&過去問をもらう
勉強期間中に不安になった時に支えになるのが行く理由です。
真面目な理由でも、ふざけた理由でも何でもいいです。
訪問して「ここに行きたい!!」と感じる理由を見つけましょう。
魅力が低ければ勉強も踏ん張れません。
そして、過去問は何としてでも手に入れましょう。
後に記載しますが受験勉強は過去問をベースに進めます。無いとかなり厳しいです。
10年分もらえたら十分です。
また、大学院によっては過去問がHPに掲載されていることがありますが、解答が無い場合があります。
過去に先輩が解いた解答集等ももらえるなら必ずもらいましょう。
解答が無い場合は、その大学で使用している教科書を聞いて、オリジナルの問題集があればそれも入手しましょう。
研究室訪問の連絡の段階で学生に繋げてもらえる場合は、教科書の情報や問題集についても事前に確認しておくと良いと思います。
これらを図々しいと感じるかもしれませんが、遠慮せず実行しましょう。最優先すべきは合格です。
計画を立てる
過去問をもらったらあとは試験日までの計画です。
内部学生は4月に研究室配属をして、TOEICの点数が足りない人は先に英語の勉強を始めていて5,6月頃から試験勉強をしていました。
内部生に勝つには時間をかけるという単純な思考で、英語科目の点数が足りない方については、まずは春休みから少しずつ英語学習を始めていきましょう。英語科目とその他の試験科目で分けてお伝えします。
TOEIC
遅くても5月を最後の受験月として進めましょう。
旧帝大以上なら目安は730点です。
問題集については、『◯◯点の学習テキスト』等がありますが、公式問題集だけやれば十分です。
僕も大学院入試前と就活前に受験して、公式問題集だけをやった就活前の方が120点近く伸びました。
単語集については、大学院入試レベルならTOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ(TOEIC TEST 特急シリーズ)の1冊で網羅できます。
厳選した単語と試験でそのまま出てくるフレーズを覚えられるので効率的です。
これら公式問題集と金のフレーズの2つで730点を越えることができました。
また、仮に必死に対策して600点台だったとしても、配点比率次第では試験科目で十分挽回できます。
実際に600点台の内部学生もいました。
自分の想定点より低くなってしまった場合は、他の試験科目で追い込みをかけましょう。
その他試験科目
基本的に過去問を解いて、完璧にできるようになったら受験先の大学の問題集をやる流れです。
最初はいつまでに最低限ここまではやるを決める程度でいいと思います。
というのも、最初の1周は大抵の場合は難しすぎてほぼ分かりません(笑)
レベルを把握する前に綿密に計画を立てすぎると進捗の少なさに絶望してしまいます。
1周目の時点である程度理解できていたら、毎日どれだけやるか計画を立てましょう。
「6割解けるようになっている」など、状態も目標として決めておくと途中で計画の調整をすることができます。
そして、最低でも3周はやりましょう。目安は「問題を読めば解き方が頭でできあがる」までです。
ここまでやって、本番で6割いかないくらいの点数は取れるかな、という感覚でした。
計画通りにやる
計画を立てたら、あとはやるだけです。
1人で進めていると比較対象がいなくて進捗が不安になることもあると思うので、以下の感情のステージを目安にすると進歩を感じやすいです。
1.解けなさすぎて絶望する
2.解くスピードが変わり始める
3.解く意味あるかなと感じる問題が出始める
4.過去問だけだとやっぱりまだだなと感じる
5.問題を探し始める
知識をつける段階の方は1.解けなさすぎて絶望するを経験します。
最初は計画通りに進まないことを想定しておきましょう。
基礎知識が必要な科目の進め方については次の項目で解説します。
過去問を3周くらいしてくると、2.解くスピードが変わり始めるを経験します。
早い人は3.解く意味あるかなと感じる問題が出始めるを経験します。
ここまできたら解答の構成だけを書いて次の問題に進んでよいと思います。
想定する時間よりも早く解き終わることが増えてくると思うので、教科書の演習問題や問題集に手を出していきましょう。
過去問以外をやることで「本当に解けるようになってきてる!」と実感できる一方で、過去問だけだとまだ穴があることに気付きます。
4.過去問だけだとやっぱりまだだなと感じる のステージです。
実際に教科書の演習問題の類似問題も出ましたし、ここで合否が分かれた話も聞いたので大事なステージです。
少し余裕が出てきたタイミングだと思うので改めて気を引き締めましょう。
ここまでやると5.問題を探し始めるステージに入りますが、探そうと思えば問題は無限に探せてしまいます。
目処をつけて今までやった問題全てを完璧に解ける状態に整えることをまず優先していきましょう。
以上が学習過程の感情のステージです。
地道な道のりかもしれませんが、その分再現性のある進め方だと思います。
独学の分野の習得手順
最初のうちは問題を見ながら参考書等で定義や類似問題を探し、理解していく進め方になると思います。
参考書は、受験先の大学の教科書でも良いですが、あくまで教科書なので参考書を買うのをおすすめします。
個人的には、馬場敬之さんのシリーズが分かりやすくておすすめです。
基礎を分かりやすく解説しています。ある程度知っている方は恐らく簡単すぎるという本かもしれません
ただ、この本のおかげで着実に基礎を固めることができました。
ここはかなり時間がかかる感覚をもつと思いますが、3周目あたりで解くスピードが劇的に変わります。
着実にコツコツ積み重ねていきましょう。
外部大学院の受験に打ち勝つ心構え
受験で一番感じる感情の不安に加えて、外部受験で感じるのは恐らく孤独です。
よく知られる方法ですが、僕が実践した方法を共有します。
周りに宣言する
これが最も効果的です。良いプレッシャーを自分に与えることができます。
周りも進路の話が出やすいと思うので「受験する〜」と言っていきましょう。
また、宣言する中で共に受験する同志が見つかるかもしれません。
周りにいなくてもSNSを見れば恐らく数人はいると思います。
ぜひプレッシャーを有効活用してみましょう。
やる理由を目に付く箇所に置く
ふとした時に目に入る場所にやる理由そのものを置くこともやりました。
文字でやる気が起きれば文字でもいいですし、やりたい研究テーマの何か、大学の写真でもいいと思います。
「やっぱりここに行きたい」と思い直せるものであれば何でもいいです。
作業する机の端に置いたりやスマホのデータに保存するなどしておきましょう。
計画的に息抜き日を作る
気持ちを切り替えるタイミングにもなるので、たまには息抜きもありだと思います。
僕は何日間か気になり続けてしまった映画の鑑賞、コンサート、久しぶりの友人との食事をしました。
それに向けて集中もできて、刺激を作るきっかけにもなるなら効果的だと思います。
そういう日でも日々の継続が必要と感じる英語学習や、過去問を見てイメージをするくらいはサッとするなど、息抜き日は計画的に作りましょう。
まとめ
今回は外部大学院の受験を決めた方へ、入試の準備や心構えについて共有させていただきました。
長く不安になる時期もあると思いますが、長い人生のうちの半年もありません。
受験するイミングはこれが人生最後と捉えて思い切ってやってください!
応援してます!